自由民主党青森県政経セミナー

令和元年09月29日

 9月29日、有村治子参議院議員を講師に迎え「青森県政経セミナー」を開催、はじめに江渡聡徳県連会長が主催者を代表し挨拶、続いて、滝沢求参議院議員、木村次郎衆議院議員、津島淳衆議院議員の地元国会議員、来賓代表の三村申吾知事が挨拶、その後、初代女性活躍担当大臣である、有村治子参議院議員の講演があり閉会した。

講演の内容は以下の通り。

自由民主党青森県政経セミナーの様子

【多くの方にご来場いただいたセミナー会場の様子】

自由民主党青森県政経セミナーの様子

【主催者を代表として挨拶する江渡聡徳県連会長】

自由民主党青森県政経セミナーの様子

【挨拶する滝沢求参議院議員】

自由民主党青森県政経セミナーの様子

【挨拶する木村次郎衆議院議員】

自由民主党青森県政経セミナーの様子

【挨拶する津島淳衆議院議員】

自由民主党青森県政経セミナーの様子

【来賓を代表してあいさつする三村申吾知事】

自由民主党青森県政経セミナーの様子

 今回は「なぜ今なのか、憲法改正」という内容で講演をさせていただきます。
 憲法改正といっても、憲法とは果たしてわれわれの生活にはどのような影響があるのか。どう変わるのか。
 私も、国会議員として憲法についての説明をしておりますが、一母親として、子供二人に「憲法改正というけど、改正されたら私達にとって何のメリットがあるの?何か生活は変わるの?」と聞かれました。そしてその時、はっとしてどう説明しようか迷ってしまいました。
 でも、きっと、この疑問は多くの国民の方々がお持ちかもしれないと思いました。
 そもそも憲法とはどんなものでしょうか。
 国の最高法規とあります。また日本国の最も基本となるものであります。
 憲法改正は自民党において、立党から65年もの間議論されてきました。
 ところで、皆様方に質問があります。
 皆さんの中には、20歳の時と同じ服を、今でも着ている人はいますでしょうか。
 お二方いらっしゃいましたが、皆さんの多くは体型が合わなくなった、時代の流れとともに流行が変わっていった。立場が変わって様々な場面に合わせた服を持つようになった。いろいろな理由により着る服が変わってきたと思います。
 お配りしている資料には戦後直後の昭和20年頃の写真を載せておりますが、かわいい子供たちがあばら骨が見えるほどやせ細っております。食べるものが無く、アメリカ軍が駐留していた時代。昭和21年に憲法がつくられた。
 そして日本は独立国家として現在を迎えております。
 当時憲法が制定された時は、日本はGHQの統治下にありました。そしてGHQは日本に対してプレスコードを引いていました。いわゆる新聞社等への禁止規定です。出版物を含め検閲をしていることを秘密にすること、連合国・戦勝各国への批判の禁止、占領軍兵士と女性との交渉関係についてはすべて掲載等の禁止、GHQが日本国憲法を起草したことの言及と成立での役割への批判の禁止、などなど30項目にわたる禁止事項がありました。そのため、その時代には、これらが外に出て国民が知る事は無かったため、問題となることは無かったのです。国民には、日本政府が憲法をつくったということが伝えられました。
 また、こんなエピソードもあります。アメリカの大統領選挙中、現在の共和党トランプ大統領と民主党ヒラリークリントン氏が大統領選挙で戦っていた時、トランプ候補は、「日本も核武装するべきだ。」との発言をしました。それに対してクリントン氏の応援演説に立ったオバマ政権当時に副大統領だったバイデン氏が、「俺たちが日本に核をつくらせないように憲法をつくったんだ。」と言いました。
 一部マスコミ等で騒ぎになりましたが、バイデン氏はその後、コメントも弁明も何もありません。しかしながらそれを聞くと、我々独立国家として悲しい気持ちになりますね。
 現在の憲法前文において平和主義が掲げられております。そしてその憲法の中には一回だけ安全という言葉が出てきています。
 「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼してわれらの安全と、生存を保持しようと決意した。」。「公正と信義に」は通常「公正と信義を」ですが、英語からの翻訳となりますのでこのようになったのでしょう。
 これは、われわれの周りの人は皆いい人ばかりだから、皆さんを信じて任せましょうということです。
 自分の国の戸締りをせずに人任せにしていいのでしょうか。鍵もかけずに自分の国をそのままにしておいていいのでしょうか。世界中では、テロや拉致、大陸間弾道ミサイルの開発、領空侵犯、軍事侵攻、サイバー攻撃等いろいろな対立が各地で起こっています。そして、北朝鮮はミサイルを頻繁に発射しています。現実を直視する勇気を持ちましょう。もうその時が来ています。自国を守ることによって、他国が日本にちょっかいを出そうと思う気持ちを持たせない。「日本に対してはやめておこう。」と思わせることが必要であると思います。
 憲法第9条2項の件ですが、現在は「陸海空その他の戦力は、これを保持しない」となっております。
 自民党の改正案は、「平和と独立を守り国及び国民の安全を保つために必要な自衛措置をとることを妨げず、そのために実力組織として、法律の定めるところにより、内閣の首長たる内閣総理大臣を最高の指揮監督者とする自衛隊を保持する。」と案を掲げております。
 私たちは、日本国家の独立を守らなくてはならない。我々自身が自分の身は自分で守るという勇気を持たなくてはいけない時ではないでしょうか。
 現在の日本国憲法にも素晴らしいことがたくさん書いてあります。しかし日本を取り巻く状況は変わり、脅威や緊張が高まっています。戦争や争い事が起きないように対処をしておかなくてはならないのではないでしょうか。
 憲法改正をするためには本会議において可決し、国民投票が必要です。有権者数1億人ですが、投票率と過半数を考えると2,500万人。この方たちにご理解をいただかなくてはなりません。
 まだまだ議論をしなくてはならないこともたくさんあります。
 これからも努力を重ねて参りますので、党員・党友そして皆様方のご理解を賜りますようよろしくお願いいたします。